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ビタミンDをどう考えるか

                 
ビタミンDをどう考えるか

これまでのブログで、ビタミンDと乳がん、そしてビタミンDと大腸がんについてご紹介してきました。

乳がんでは、血中ビタミンD濃度[25(OH)D]が約38 ng/mL以上の人で発症が少ない
大腸がんでは、血中ビタミンD濃度[25(OH)D]が30〜40 ng/mL程度ある人で発症や死亡が少ない

という結果が示されています。

ビタミンDを摂ればがんは防げるのか

ここまでの話から考えると
「サプリメント等でビタミンDを摂ればがんは予防できるのでしょうか?」と思われるでしょう。

しかし、これまでご紹介した論文は、血中ビタミンD濃度と発症率の関連を調べた研究です。
現時点では、サプリメントとしてビタミンDを摂取することで、がん予防効果が明確に証明されたわけではありません。

そのため、「ビタミンDを摂ればがんを防げる」と断定することはできません。

それでも私がビタミンDを摂取している理由

ビタミンD濃度が低い人で、乳がんや大腸がんが多い傾向があることがわかっております。
更にビタミンDは、

・骨の健康
・筋力
・免疫
・腸内環境
・アレルギーとの関連
など、さまざまな働きに関与している栄養素です。

そのため私は、ビタミンDの濃度を適切に保つことは、健康管理の一つとして意味があると考えています。

私自身のビタミンD濃度

私自身、ここ数年、ビタミンDのサプリメントを高用量で毎日服用しています。

きっかけは、コロナ禍でビタミンDと免疫の関係が注目されるようになったことでした。
その後、自分なりに文献などを調べるようになり、現在も継続しています。

先日、ひさしぶりに測定した血中ビタミンD濃度[25(OH)D]は、57.5 ng/mLでした。
毎日服用しているため、もう少し高い値を想像していましたが、思ったほど高くはありませんでした。

北海道の冬は日照時間が短く、日光からビタミンDを作る機会も少ないため、濃度を保つことは簡単ではないと感じています。

最後に

ビタミンDとがんの関係については、近年多く研究されている分野であります。

ビタミンDの血中濃度が低い状態は、望ましいとは言えない
という点は、多くの研究で共通しています。

一度ご自身のビタミンDの状態を確認してみることも、健康管理の一つとして役立つかもしれません。

サプリメントを摂取するかどうかは個人の判断になりますが、
まずはビタミンDを含む食材や生活習慣を意識することが大切ではないかと私は考えて、日常診療で、患者さんに伝えています。

ちなみに、「自分のビタミンDは足りているのだろうか?」と気になったことはありませんか。

当院では、自費診療にはなりますが、血中ビタミンD濃度を測定することが可能です。
ご自身の状態を知りたい方や、サプリメントについて相談してみたい方は、お気軽にご相談ください。

測定結果を参考にしながら、必要に応じてご説明やアドバイスをさせていただきます。

函館・みはら循環器内科
院長 佐藤
2026.5.14